アキュテイン(イソトレチノイン)

重症ニキビの治療薬アキュテイン(イソトレチノイン)の作用3つ

重症ニキビの治療薬イソトレチノインアキュテインとは、「イソトレチノイン」と言うニキビの治療のための自費治療の飲み薬です。ビタミンA誘導体である合成レチノイドという成分です。アクネ菌を殺菌する作用がある抗生物質や、ホルモン剤、ステロイドなどの成分は含まれていません。

中等度~重度のニキビに対して、欧州や米国の治療ガイドラインでは高いレベルで推奨されており、主に以下の3つの効果が知られています。

皮脂腺を退縮

イソトレチノインは、皮脂腺の細胞を退縮させる作用があります。薬を飲み始めると、多くの方が約1~2週間で肌に強い乾燥を感じるようになります。結果として毛穴も縮まり小さくなります。

ニキビの原因菌であるアクネ菌や黄色ブドウ球菌は、毛穴や皮脂腺に潜んでいますが、イソトレチノインにより皮脂線が退縮していくことで、ニキビの原因菌の数が減少します。

退縮した皮脂腺のサイズは治療終了後にまた大きくなっていくため、ある程度皮脂量は戻ります。皮脂腺のアポトーシスを促すため、100%戻るわけではありませんが、大部分の皮脂量は戻ってきます。

細胞を正常化

イソトレチノインは、細胞に働きかけて、皮脂腺細胞や表皮細胞を正常化する働きがあります。

皮膚の細胞が正常に働くようになると、異常な角化(皮膚が厚くなり、毛穴がつまる)が起こらなくなり、毛穴がつまらなくなればニキビの炎症が起こらなくなります。

抗炎症作用

イソトレチノインは、ニキビの原因であるアクネ菌に対する細胞の免疫応答を正常化する「免疫調整作用」を有することも報告されています。つまり、過度に免疫が反応して炎症が起こるのを防ぐ作用があるため、ニキビの炎症が起こりにくくなります。

当院でのアキュテイン治療

アキュテインの治療期間は、1クール=24週間、約6ヶ月間です。

治療期間中は3ヶ月に1回の検査が必ず必要となります。(※女性の方は、服用中、並びに服用中止後の3ヶ月間は必ず避妊を行っていただきます。男性の方は、服用中と中止後の1ヶ月間は必ず避妊をしていただいています。)

治療開始後1ヶ月間は、約30%の患者に一過性のニキビの増悪(好転反応)がみられますが、平均して2ヶ月間~3ヶ月間でニキビが改善していきます。ニキビが改善してからも、再発を防ぐために、1クールの治療期間は約24週間(6ヶ月間)は服薬を続けていただきます。状況に合わせて8ヶ月程度まで延長する場合もあります。

再発した場合は、最低2ヶ月間、できれば4ヶ月間空けてもう1クール治療を行います。ニキビが再発したとしても、以前よりもできにくい状態になることがほとんどです。

治療を受けることができない方

  1. 「アキュテイン」を個人輸入している方
    アキュテインの個人輸入は厚生労働省から禁止されています。当院では医師の責任の下で医薬品の処方と治療を受けることができる患者さんのみに診療を行っておりますので、ご了承ください。
  2. 15歳未満の方
    骨端線が閉鎖して、身長の伸びにくくなる可能性があります。
  3. 18歳未満の方
    18歳未満の方は初診時には保護者の方と同伴でなければ、薬の処方はできません。再診時はご本人だけでも診察可能です。
  4. ご妊娠中の方、妊活中の方、妊娠の可能性がある方など
    治療終了後半年間は、妊娠しないようにしてください。
  5. レーザー脱毛、フラッシュ脱毛中の方
    治療中、および治療中止後3~6ヶ月間は脱毛を中断していただきます。
  6. アレルギーのある方
    過去にイソトレチノイン製剤でアレルギーを起こしたことのある方、パラベンアレルギーのある方は服用できません。
  7. 月1回の血液検査を受けない方
    当院では1クール6ヶ月間のうち、初回・3か月後・半年後の3回血液検査が必要となります。遠方の方には長めに処方することも可能ですので、診察時にご相談ください。定期的に当クリニックへ通うことが出来ない方は、お近くの他の病院での治療をおすすめします。

よくある質問

アキュテインの副作用を教えてください

アキュテイン(イソトレチノイン)の副作用は多岐に渡りますが、代表的なものは皮膚、口、鼻、眼の粘膜の乾燥です。その乾燥によって皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイ、赤ら顔や鼻血もよく起こる副作用です。頻度は下がりますが、骨、筋肉、関節の痛みや、頭痛、生理不順などもあります。

脱毛の副作用についてですが、脱毛は2%~4%程度の患者さんに認めます。抜け毛が多くなってきたかなという程度から始まりますので、服用を中止すれば元に戻ります。

何か気になる症状がある場合は、医師にご相談ください。

飲むタイミングはいつですか?

食直後に飲むことをおすすめします。アキュテインは脂溶性のため、脂肪分と一緒に吸収されていきます。空腹時に飲むと吸収が悪くなり効果が弱まります。

アキュテイン内服中にレーザー治療はできますか?

アキュテインは光の感受性を高めるお薬です。そのため、内服中に光やレーザーを受けると、シミや色素沈着の原因になる場合があります。光治療やトーニングレーザーの場合はアキュテイン終了後3ヶ月、医療レーザー脱毛の場合はアキュテイン中止後6ヶ月空けていただきます。

アキュテインの胎児の催奇形性について教えてください

アキュテインの副作用の一つに、妊娠した女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという重篤な副作用があります。服用中はもちろんですが、服用中止後の3ヶ月間は必ず避妊を行っていただきます。

男性が服用する場合は、男性側も服用中と中止後の1ヶ月間は避妊をしていただいています。医学上は1ヶ月以上期間を開けていただければ問題がないことは事実です。

血液検査は毎月必要ですか?

アキュテイン(イソトレチノイン)治療中は、必ず定期的に採血検査を行います。血液検査で確認する副作用は、肝機能障害、腎機能障害、膵機能障害、中性脂肪、コレステロール、血糖値、尿酸値の上昇、血球成分の減少や増加、CPKの上昇など多岐に渡ります。

血液検査等を拒否される患者さんが稀におられますが、必要な検査を行わない場合、当院での薬の処方はできませんのでご了承ください。

アキュテインと一緒に飲んではいけない薬はありますか?

テトラサイクリン系抗生物質

代表的な商品名:ビブラマイシン、ミノマイシン、ミノサイクリン、ミノペン

相互作用で頭痛の原因となる頭蓋内圧を上げる副作用が強くでることがあります。

副腎皮質ステロイド剤

代表的な商品名:プレドニン、プレドニゾロン、セレスタミン

相互作用で骨を弱くする副作用が強く出ることがあります。

喘息の治療で使用される吸入のステロイド薬や、アトピー性皮膚炎の治療で使用される外用のステロイド薬は、併用しても問題ありません。喘息発作等の治療で行われる短期的なステロイドの点滴も問題ありません。

フェニトイン

代表的な商品名:アレビアチン、ヒダントール

相互作用で骨を弱くする副作用が強く出ることがあります。

ビタミンA

相互作用で副作用全般を増強させる恐れがあります。総合ビタミン剤にはビタミンAが入っているものが多いため、必ずパッケージを確認してください。ビタミンA以外のビタミンに相互作用はありません。βカロテンは摂取して問題ありません。ビタミンAを気付かずに短期間飲んだくらいでは、問題は起こりませんので心配いりません。

上記以外の薬は一緒に飲んでも心配ありません。

お酒と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

アルコールとの相互作用はありませんので、一緒に飲んでも大丈夫ですが、薬を飲む際は水で飲んでください。アキュテインを服用中にアルコールを多量に摂取すると肝機能障害などが起こりやすいため、過度な飲酒はお控えください。

薬を飲み忘れてしまいました

アキュテイン(イソトレチノイン)を飲み忘れた場合、食後の服用が理想ですので、当日中であれば、次の食事の後に飲むようにしてください。次の食事を食べない場合は、気づいたタイミングで飲んでください。

 

イソトレチノインの症例

症例
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治療方法/費用 アキュテイン内服/16,500円~49,500円×6か月
リスク/副作用

副作用:皮膚・口・鼻・眼の粘膜の乾燥 乾燥からくる口角炎・口唇炎・ドライアイ・鼻血
禁忌:妊娠中・授乳中・または1年以内に妊娠の予定がある方は服用できません。 飲み合わせの悪い内服薬を使用している方
注意事項:3か月毎の採血が必要

イソトレチノインの料金表

治療メニュー 内容 詳細 価格
イソトレチノイン 10mg 1錠 550円 (30日分16,500円)
20mg 1錠 660円 (30日分19,800円)
30mg 1錠 990円 (30日分29,700円)
40mg 1錠 1,320円 (30日分39,600円)
60mg 1錠 1,650円 (30日分49,500円)
採血 3か月に一度 5,940円

※表記額は全て税込み

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